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まいぷれ新居浜編集部ニュース

第1回プレゼンカップ全国大会~未来を見通すコンテスト~開催

平成31年2月5日 全国の肢体不自由特別支援学校の生徒による第1回プレゼンカップ全国大会のファイナルステージが開催されました。

愛媛県立新居浜特別支援学校川西分校 高等部 佐々木康稀さん

この大会は、生徒の言語能力を向上させるとともに、一人一人が生涯にわたり学び続ける力を育成し、社会的自立に向けた健やかな成長を目的として、今年度初めて開催されました。
2月5日のファイナルステージでは全国86校の中から各地区の代表に選ばれた7名によるプレゼンテーションが全国の会場をWEBカメラで繋いで行われました。
愛媛県立新居浜特別支援学校川西分校では、中四国ブロックの学校の中から、代表に選ばれた佐々木康稀さんによる発表が行われました。
今回の大会のテーマは「私の描く未来マップ」です。自分の描く未来に向けて社会や地域に提案型のプレゼンテーションを行うことが課題です。

康稀さんは「見えない自分」~自分の夢をもとめて~と言うタイトルで発表を行いました。

今まで自分の夢についてあまり考えたことの無かった康稀さんは、自分の夢を見つけることらスタートしました。そして一人で車の運転をして旅行に行くという夢を見つけました。
次にその夢を実現する為に社会や地域に提案する事を考えました。提案を考える中でそのためには、まずは自分を知り、知ってもらうことが重要であり、自分が社会や地域からどんな助けを必要としているのかを知ることが大切であると気づきました。康稀さんが考える社会・地域への提案は次のようなものでした。
車椅子の人でも簡単に乗車運転ができる車の開発、公共施設への車椅子トイレやスロープ、エレベーターの設置、パーキングパーミット専用駐車場の普及というものです。
そして何よりも大切なことは、手助けが必要な時に快く手助けをしてくれる社会を実現するという提案でした。

康稀さんは、このプレゼンを考える中で、自分の夢を見つけて、夢を叶えるために自分を見つめなおすことができたのではないでしょうか。

スライドを使ったプレゼンテーションはとても分かりやすく大会のテーマに沿った素晴らしい発表でした。

全国の人のプレゼンを聞くため、そして康稀さんの応援のためにみんなが集まりました。

他のブロックの発表も熱心に聞きました。

いよいよ康稀さんの番です。がんばれ康稀さん!!

発表は録画したDVDの映像を流して行われました。

自分の発表を真剣に見つめる康稀さん

発表が終わり、東京の会場からの質問に答える康稀さん。

「なぜ車が好きなのか、そして誰と乗りたいですか」との質問には、「好きな理由は、いろんなとこに旅行に行けるからです。そして家族と乗りたいです。」としっかりと答えていました。

いよいよ審査結果の発表です

康稀さんは、見事「熱意賞」に輝きました。おめでとうございます!

くす玉を割ってみんなで康稀さんの健闘をたたえました。

受賞のインタビューに答える康稀さん。

宮本祥恵校長から、今まで内気な性格だった康稀くんが、みんなの前で自分の考えを自信を持って発表ができるようになり、この大会を通して大きな成長があったこと、そして、ファイナリストにはなれなかったが、同じく大会に参加した他の2人の生徒もこの大会を通して成長できたことが素晴らしかった、とお話がありました。

佐々木康稀さんおめでとうございます。