まいぷれ新居浜編集部ニュース
2026年5月9日・10日、イオンモール新居浜で開催された「第2回 フェムテックDAY in 新居浜」を取材。生理痛疑似体験や妊婦体験、フェムケア製品の販売、健康マージャンなど。世代を越えて多くの人が集まった会場の様子をお届けします。

※本記事の内容は、掲載当時の情報となります。
2026年5月9日~10日、イオンモール新居浜にて「第2回 フェムテックDAY in 新居浜」が開催されました。昨年の3月に引き続き、新居浜では2度目の開催です。
生理痛疑似体験や妊婦体験、親子向け講座、フェムケア商品の展示・販売など、女性の健康やライフステージについて “知って・体験して・考える” さまざまな企画が行われた今回のイベント。会場には、親子連れや学生、男性グループなど幅広い世代の来場者が訪れ、2日間を通してにぎわいを見せていました。
また今回は、更年期をテーマにした体験コーナーや健康マージャン、小児がん支援につながるレモネードスタンドなども登場。フェムテックというテーマをきっかけに、人との違いや困りごとについて「まずは知ってみる」ことの大切さを感じられるイベントとなっていました。
性別や世代を越えて、“知ろうとする空気” が広がっていた会場の様子を、写真とともにレポートします!
本イベントは「知ることから、やさしい社会ははじまる」をテーマに、女性の健康課題への理解を深める活動を四国各地で広げている「四国フェムテック協会」が主催しています。
イベント初日の朝には、オープニングセレモニーが開催されました。
会場では、イオンモール新居浜ゼネラルマネージャーの石野秀樹さんや、四国フェムテック協会代表の渡邊由佳さん、衆議院議員の井原巧さんらが登壇。それぞれ、地域での取り組みやイベントへの思いを語っていました。

■オープニングセレモニーで挨拶するイオンモール新居浜ゼネラルマネージャー・石野秀樹さん。

■イベントへの思いを語る四国フェムテック協会代表・渡邊由佳さん。

■来賓として登壇した衆議院議員・井原巧さん。
また今回は、イベントに合わせて複数の連携協定締結式も実施されました。

■協定締結式後の集合写真。地域や企業、支援団体など多くの関係者が参加。
四国フェムテック協会とライオンズクラブによる包括連携協定をはじめ、小児がん支援につながるレモネードスタンド活動の推進、女性の健康課題に関する情報発信や啓発など、地域・企業・支援団体が協力しながら取り組みを広げていくための連携が発表されました。
イベントだけで終わるのではなく、地域の中で継続的に理解や支援の輪を広げていこうという動きが感じられるセレモニーとなっていました。
会場では、生理痛疑似体験や妊婦体験など、女性の体の変化や負担を実際に体験できるコーナーが常設され、多くの人が足を止めていました。また、生理について学ぶ「生理の教室」の中では、実際の生理用品に触れながら学べる「ナプキン体験」のコーナーも実施。男性や親子連れ、学生グループなど、性別や世代を問わず多くの参加者が体験していました。
専用の機器を使い、お腹に低周波を流すことで生理痛(月経痛)の痛みを疑似的に体験するコーナーです。
生理痛は、子宮が経血を排出するために収縮することで起きる「内臓痛」の一種。体験した男性参加者からは、想像以上の痛みに驚く声が上がっていました。

■生理痛疑似体験コーナーの様子。

■専用の機器とパッドで疑似体験。

■初経験の男性。しんどいです、との感想。
痛みのレベル1で『おー!!』と大声が出てしまった。
(1日この状態で家事や仕事はできそうですか?)こんなんじゃできない…。
ズーンと重く響く痛み。機械を外した後も鈍い痛みが残っている感じ。
初めて経験したけど、なかなかしんどいです。

■今回は女性の参加者も多く、ご自身の生理痛との違いを感想として話してくれる人も。

■開発スタッフの方。パートナーへの理解を深めたかったのが開発のきっかけ。
今回は、女性の参加者も多く「こんなもんじゃない」と言う方も。
「自分の生理痛とは違うけれど、不快感を男性に知ってもらえる良い機会」との声もあり、男性はもちろん同じ女性同士でも症状や感じ方には個人差があることを知るきっかけにもなっていたようです。
約6kgの装具を身に着ける妊婦体験では、歩くだけならできても「落ちた物を拾う」「靴ひもを結ぶ」といった何気ない日常動作の難しさに驚く人が続出。
「これはしんどい…」
「前かがみになるだけで大変」
といった声も聞かれ、普段何気なく行っている動作が、妊娠中には大きな負担になることを実感している様子でした。

■妊婦体験に参加する男性。重さに関しては、男性の筋力ならそれほど問題はない様子ですが…

■落とした物を拾う体験には大苦戦。

■かがんで靴を履いたり紐を結ぶのは無理と実感。
2人目、3人目の子を妊娠しながら上のお子さんを抱っこして家事・育児を続けているお母さんたちの大変さに思いを巡らせる参加者の姿も見られました。
女性の生理(月経)について学ぶ「生理の教室」も開催されました。
会場では、実際のナプキンや生理用ショーツに触れながら、生理用品の種類や使い分け、交換の頻度などについて学んだり、経血に見立てた色水を用いて吸水後の重さや手触りの変化を体験したりするコーナーもありました。

■生理の教室の様子。一般的な生理用品としてナプキンや専用のショーツが必要なことを解説。

■家族や親子で参加している人たちも。

■色水を染み込ませ、手触りや重さの変化を実験。
女性には生理があること自体は知っていても、生理用品の種類や交換の手間といった実情までは知らない方も多く、実際に体験することで初めて気づくことも多かったようです。
また、男女混合の高校生グループが同じテーブルを囲み、自然に会話しながら体験に参加している姿も印象的でした。生理について学ぶ場というと少し気まずいイメージを持つ人もいるかもしれませんが、会場には「まずは知ってみよう」という空気が広がっていました。
2日目には、親子向け講座「お母さんのカラダを知ろう」が開催されました。
会場にはお子さんと保護者が集まり、講師の優しい語りかけに耳を傾けながら、命のつながりやお母さんの体の変化について学んでいました。
「みんなの命は突然できたのではなく、ずっと昔から繋がってきた大切な命のバトン」という話から始まり、お母さんがおばあちゃんのお腹の中にいた頃、すでに今のみんなの命の始まり(卵子)も存在していたことや、お母さんが体を変化させながらお腹の中で命を守り育ててきたことなどが、子どもたちにも分かりやすい言葉で伝えられていました。

■お母さんのカラダを知る「親子教室」開催の様子。

■命のつながりについて、子どもたちにも分かりやすく解説。

■教室に参加した子どもたちも妊婦体験の重りを身につけ、その重さを体感。
講座の中では、子どもたちが実際に妊婦体験の重りを装着する場面もあり、自分たちが生まれてくるまでの間のお母さんの大変さを実感する時間も。開催日がちょうど「母の日」だったこともあり、講座のあとには、お母さんへ「ありがとう」を伝える微笑ましい場面も見られました。
フェムテックというと、生理や妊娠のイメージが強いかもしれません。
しかし実際には、更年期をはじめとした女性のライフステージ全体の悩みや健康課題もテーマの1つです。
今回のフェムテックDAYでは、更年期世代に向けた体験コンテンツとして、バランスボールや骨盤底筋ヨガの体験も実施されていました。
1日目はバランスボール体験。インストラクターの先生に合わせ、参加者たちがバランスボールに乗ってゆったりと体を動かしていました。「自分のペースで、できる範囲で大丈夫ですよ」といった声掛けもあり、会場は終始リラックスした雰囲気。
軽く弾みながら体を動かすことで、運動不足の解消やリフレッシュにもつながるそうで、皆さん楽しみながら体験している様子でした。

■無理のないペースで体を動かし、リラックスした雰囲気に。

■講師の動きに合わせて、バランスボール体験を楽しんでいました。
2日目は、骨盤底筋を意識しながら体を動かすヨガ体験が行われていました。
加齢や出産などによって骨盤底筋が弱くなると、姿勢の崩れや体の不調につながることもあるそうで、今回の体験では、初心者でも取り組みやすい優しい動きを中心にレクチャー。
ヨガというと難しいポーズのイメージがありますが、会場では無理なく体を動かせる内容となっており、参加者たちはリラックスしながら体験を楽しんでいました。
会場には、さまざまなフェムケア製品の展示・販売コーナーも設けられていました。
一般的な使い捨てナプキンだけでなく、繰り返し使える「布ナプキン」、カップ状の生理用品を体内に入れて使用する「月経カップ」、ナプキンなしでも使える吸水型の生理用ショーツなど、近年注目されているさまざまなタイプの生理用品が並び、来場者たちは興味深そうに手に取っていました。

■さまざまなフェムケア製品が並ぶ展示・販売コーナー。

■商品の特徴や選び方を解説するパネル展示も。

■来場者も興味深そうに足を止めていました。
会場には、それぞれの商品の特徴や使い方を紹介する解説ボードの設置も。
初めて見る商品や、多様な選択肢が増えていることに感心する声も聞かれました。
さらに今回は、開催日が母の日と重なる週末だったこともあり、会場には母の日向けのギフトコーナーも登場。フェムケアだけにとどまらず、「ありがとう」を伝える温かな雰囲気も会場を彩っていました。
会場では、「健康マージャン」の体験コーナーも開催され、多くの人でにぎわっていました。
“マージャン”というと少しハードルが高かったり、男性中心のイメージを持つ人もいるかもしれません。しかし、今回の体験会では「初心者・未経験者歓迎」と案内されており、講師に教えてもらいながら気軽に楽しめる雰囲気に。

■健康マージャン体験コーナーの様子。常に卓が埋まるほどの人気。
会場には、テーブル(卓)が4つ用意されていましたが、常に人で埋まっているほどの盛況ぶり。
女性同士のグループや小学生くらいのお子さんと保護者らしき姿も見られ、性別・世代を問わず多くの人が楽しんだようです。
会場内には、認定NPO法人ラ・ファミリエによる「レモネードスタンド」も設置されていました。

■会場内に設置されていたレモネードスタンド。
こちらのレモネードスタンドは、ラ・ファミリエさんとライオンズクラブさんの協力のもと、小児がん支援につながる取り組みとして設置されたもので、瀬戸内レモンを使ったレモネードやレモンスカッシュが販売されました。売上の一部は小児がんの患者さんとそのご家族を支援する団体のために活用されるそうです。
買い物やイベント体験の合間に立ち寄る来場者の姿も多く見られました。
フェムテックDAYのテーマでもある「人を思いやること」や「やさしい社会づくり」に通じるような、温かな空間となっていました。
会場内の大型ビジョンでは、協賛企業による応援メッセージも放映。女性の健康課題への理解促進や、性別を問わず働きやすい職場づくりなどについて、それぞれの企業が取り組みを発信していました。

■協賛企業からのビデオやテキストによる応援メッセージ。
10年前、20年前と比べると「人を大切にすること」や「働きやすさ」について社会全体の意識は少しずつ変わってきているように感じます。もちろん、まだ課題はたくさんありますが、“誰かが考えてくれる”ではなく、一人ひとりが身近な問題として関心を持つことが、より良い環境づくりにつながっていくのかもしれません。
今回の「第2回 フェムテックDAY in 新居浜」では、生理痛疑似体験や妊婦体験、生理の教室などを通して、多くの人が女性の体や健康について“知る”きっかけに触れていました。
会場では、真剣な表情で体験に参加する男性や、親子で一緒に学ぶ姿、高校生同士が自然に会話しながら参加している様子なども見られ、第1回開催時よりさらに幅広い世代へ関心が広がっているように感じます。
また、生理や妊娠だけでなく、更年期や日常のセルフケア、小児がん支援、健康マージャンによる交流など、さまざまな角度から「人を思いやること」や「支え合うこと」を考えるイベントになっていたのも印象的でした。
フェムテックという言葉にはまだ馴染みがない人もいるかもしれません。
しかし今回のイベントを通して感じたのは「女性のため」だけではなく、お互いの違いや困りごとを知ろうとすることが、結果的に子どもや高齢者、そして男性も含め、みんなにとって過ごしやすい社会につながっていくのではないか、ということです。
2日間にわたりイベントを運営された関係者の皆さま、本当にお疲れさまでした!
これからも新居浜から、こうした学びや交流の輪が少しずつ広がっていくことを願っています。
※取材時点の情報です。掲載している情報が変更になっている場合がありますので、詳しくは電話等で事前にご確認ください。
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