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まいぷれ新居浜編集部ニュース

市民文化センターのプラネタリウム

新居浜市市民文化センターのプラネタリウムは開館から今年で45年。今では珍しいアナログ式のプラネタリウムです。

新居浜市市民文化センターの別館3階には、席数72席の小さなプラネタリウムがひっそりとあります。
開館期間は毎年6月から8月末までのたった3ヵ月、1日平均来場者数4~5人の知る人ぞ知るプラネタリウムです。
今年で開館から45年、オープン以来変わらぬ投影プログラムには、時代を越えて引き継がれてきた「宇宙への憧れ」と「担当者の熱い想い」が込められています。
6月の開館を前に、投影の練習の大詰めを迎えているプラネタリウム内にお邪魔しました。

アナログ制御の投影機

プラネタリウムを案内してくれるのは南向さん。
あとアシスタントの方がもう1人いて、協力しながら投影業務を行っています。

南向さん自身はプラネタリウムが専門という訳ではないですが、担当者になった時に前任の方から色々教わりながら動かし方を叩き込んだそうです。
それからもう8年、プラネタリウム操作のベテラン中のベテランです。

それにしても操作盤のダイヤルスイッチやレバーの数、尋常ではありません!
ドームの真ん中に鎮座するのはミノルタ製のMS-8型手動投影機。
昭和49年(1974年)6月30日にこの場所に設置され、以降45年間ずっと稼動しています。
現在ではこの機種は全国的にも数少なく、たまに県内外から訪れるプラネタリウムマニアが写真を撮ったり、動いている姿を見て感動されるのだとか。
メインの投影機の周辺には、その他に月相位・太陽系・日月食・流星・いなずま・オーロラ・季節太陽・人工衛星など、様々な補助投影機があります。
これら複数の投影機を、南向さんが操作盤のダイヤルやレバーを駆使して動かします。
最近ではコンピューター制御のプラネタリウムも多い中で、ここでは全て手動で操作しなければいけません。

古い機械達ですが今後の更新予定は無く、メーカーが持っている交換部品も少ない為、もし重要な部品が壊れた場合、投影が永遠に出来なくなる事も考えられます。
しかし今のところ故障といえば、時々ある電球切れぐらいのもので、全く壊れる素振りも無いようです。

投影の様子

プラネタリウムを少しだけ投影して頂きました。
ある夏の日の新居浜、太陽が沈んで暗闇の中に少しずつ星が見えてくる所からストーリーは始まります。
さそり座
夏の大三角
はくちょう座(左)・こと座(中)・わし座(右)
へびつかい座
ケンタウルス座
投影中は、星座や恒星・衛星について解説している音声が流れています。
この音声も開館当時のものらしく、カセットテープ→ミニディスクと、形を変えながら現在に引き継がれています。

ノイズやしゃべり方、例えに味があって、何とも言い表せない独特の雰囲気です。
この音声に合わせて、南向さんが手動で操作して星座の絵を表示させたり、場面を切り替えたり、時には矢印で星を指し示したりと、手作りでその場面・場面が作られていきます。

期間が3ヵ月のみと短い為、翌年になれば忘れている事も多く、毎年5月半ばから半月程度は期間を設けて2人で操作の練習をしています。
しかしそれでも暗闇の中での操作はかなり難しく、40分の投影時間中はとても緊張しながら操作しているのだそうです。

「お客さんと操作する人とが近いので、投影後はお客さんに『良かった』と感想を言ってもらえたり、色々な話しができるので楽しい」と南向さん。
今では投影機に愛着も湧き、自分が元気な間は動かして行きたいとの事。

近年は幼稚園・保育園の貸切投影が多い

天の川
開館当初は1年中投影を行っており、年間3,844人(1987年)もの観覧者数がありましたが、現在は夏場の3ヵ月だけの開館で、小学生の親子などを中心に1日平均4~5人が観に来る程度になっています。

また一般向け投影よりも、最近は市内約20園の幼稚園・保育園の子どもによる利用が多く、その際は毎回40~50人程度が訪れるので、貸切にしてプログラムも幼児向けのものが投影されています。
みんな賑やかで楽しそうに観てくれるのだそう。

そんな幼い頃の思い出を振り返ろうと、大人になってからまた来てくれるお客さんも多いのだとか。

もっと多くの人に観てもらいたい!

オーロラ
国内で現役のプラネタリウムは2015年現在、「330件」(日本プラネタリウム協議会 プラネタリウムデータブック2015)。
愛媛県内では8件あります。
そう数は多くないですが、新居浜市内にはここを含めて2件あり、やや過剰になっている気もします。

しかしアナログ制御のプラネタリウムで、お客さんとスタッフが一体になって夜空を楽しめる場所は全国でも数少ないと思います。

昭和から平成、令和にかけて45年間、新居浜市民に宇宙の不思議・素晴らしさを伝えてきた文化センターのプラネタリウム。
古い機械ゆえ、もしかしたら明日、過去のものになってしまうかもしれません。
その前に1人でも多くの方に足を運んで頂き、手作りのプラネタリウムをぜひ思い出に刻んでもらえればと思います。

文化センターのどこにあるの?

文化センターのプラネタリウムは、別館(中ホール側)の3階にあります。
外から見れば一目瞭然です。
別館側の正面入口から入ってエレベーターで3階へ。
エレベーターを出て右へ曲がった先にある廊下をさらに右へ曲がると、左にあるドアがプラネタリウムの入口です。
「投影中」のランプが付いている場合は、途中の入退室はできないので次の投影まで待ちましょう。
プラネタリウム観覧者に配布している「プラネタリウム通信」は星座観察ファンにはたまらない内容となっています。
ここは昭和が香るタイムカプセルの様な場所です。若い人には逆に新鮮に感じる事も多々あると思います。
料金も激安なので、ぜひこの夏行ってみて下さい!

プラネタリウムの場所

住所
愛媛県新居浜市繁本町8-65
新居浜市市民文化センター
別館3階 プラネタリウム室
営業時間
2019年6月1日(土)~ 8月31日(土)
10:00~/11:00~/14:00~/15:00~
(1日4回 45分/回)
※日・月・祝日は休館
観覧料
大人 60円
小人 10円
高校生・高専生 30円
※団体料金等詳細はお問い合わせ下さい。
問合せ
新居浜市市民文化センター
0897-33-2180

場所

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