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私のメニエール病克服までの闘病記(3)

このページでは、新居浜市在住のまいぷれ新居浜ユーザー・Jさん(60代男性)から寄せられた「メニエール病・闘病記」を数回に分けて掲載していきます。

 

メニエール病は診断が難しい場合があり、耳鼻咽喉科などの専門科を標榜する医院に行っても別の病気と診断されてなかなか改善につながっていかないことがあります。今回、実際にそれを経験されたJさんの「同じ症状・似た症状で苦しむ方にセカンドオピニオンを受けるヒントや治療中の方の希望になれば」との思いから、寄稿をいただくことになりました。

 

あくまで個人の記録であり、同様の症状を抱えるすべての方に当てはまるものではありませんが、正確な診断により、少しでも症状が緩和する方が増えれば幸いです。

 

まいぷれ新居浜・まいぷれ西条編集部

※長引く体の不調について、自己判断をするのは危険です。

※出来る限り速やかに医療機関を受診されてください。

4.ついに「目まい」が始まる

立ち上がれないほどの目まい

2019年12月初旬、ついに「目まい」が起こりました。

 

今までメニエール病の特徴的な症状である「目まい」は起きていなかったのですが、京都から車を運転して帰ってきた疲れからか、その翌朝目覚めると、天井がグルグル回っていて立ち上がることもできません。強い目まいで吐き気がするけど立ち上がれず、トイレまで這いながら行って嘔吐しました。

 

その後も何度となく水を飲んでは嘔吐することを繰り返しながら、目まいが落ち着くのを待ちましたが、なかなか治まらず、この苦しさは人生の中でも一番だったように思います。

 

2時間あまり、目を閉じて目まいに耐えていましたが、座椅子に座り首を左後ろに傾けると目まいが止まることに気づき、その姿勢をキープすることで何とか楽になりました。しかし、少しでも姿勢を変えると、再び目まいが始まってしまいます。

地元病院に転院することに

何とか治まらないかと思い1日は我慢したのですが、2日目になっても続くのでかかりつけの医院で症状を説明したところ、メイロンという薬を注射してくれました。

 

メイロンの効果は素晴らしく、私の場合は、20分ほど経過するとほぼ回転性の目まいはなくなり、1時間後にはフワフワした浮遊感もなくなって正常に戻りました。

 

しかし、今の治療だけではメニエール病の症状が進んでいるとのことで、ステロイド剤を使った治療も行うことになりました。「ステロイド治療を行うなら地元の総合病院で通院を」と勧められ、紹介状をもらい、病院を転院することになりました。

5.ステロイド治療を開始

発症から3年目、治療の効果が少し感じられる

2020年1月。

この年からは、地元の総合病院で今までのメニエール病治療のための服薬と、ステロイド剤による治療を開始しました。

最初は少量のステロイド剤の服用だったのですが、医師が思うような検査結果が出なかったらしく、一時的に大量に服用し漸減(ぜんげん)していく飲み方にしましょうという方針になりました。

 

ステロイドの漸減投与とは、1~2週間ほどの期間をかけて、ステロイド剤を最初は多く服用し、徐々に服用量を減らしていくという方法だそうです。

 

私の場合も2週間ほどかけて、この漸減投与を受けたのですが、私にはこれがとても効果があり耳閉感や低音の難聴が改善されていきました。

目まい症状は消えなかったが…

しかし、残念ながら目まいはまだ起きていました。

今まで感じていた「回転性の目まい」より「浮遊感の目まい」が多く起こるように変わっていました。

 

浮遊感の目まいは地に足がついてないというか、目の落ち着きがないというか、これはこれで気持ちの悪いものですが、目まいが起きる兆候が少し前に感じられるようになり、今までよりは心の準備ができるようになっていました。

 

また、この目まいが起きた時は、病院でメイロンを注射してもらうと、1時間程度で「目まい」が治まることもわかっていたので、少しだけ不安から解放された年始となりました。

※取材時点の情報です。掲載している情報が変更になっている場合がありますので、詳しくは電話等で事前にご確認ください。