新居浜・西条お役立ち情報館
このページでは、新居浜市在住のまいぷれ新居浜ユーザー・Jさん(60代男性)から寄せられた「メニエール病・闘病記」を数回に分けて掲載していきます。
メニエール病は診断が難しい場合があり、耳鼻咽喉科などの専門科を標榜する医院に行っても別の病気と診断されてなかなか改善につながっていかないことがあります。今回、実際にそれを経験されたJさんの「同じ症状・似た症状で苦しむ方にセカンドオピニオンを受けるヒントや治療中の方の希望になれば」との思いから、寄稿をいただくことになりました。
あくまで個人の記録であり、同様の症状を抱えるすべての方に当てはまるものではありませんが、正確な診断により、少しでも症状が緩和する方が増えれば幸いです。
まいぷれ新居浜・まいぷれ西条編集部
※長引く体の不調について、自己判断をするのは危険です。
※出来る限り速やかに医療機関を受診されてください。
2017年の初夏から左耳に不調を感じてから4年半ほど、さまざまな症状に苦しんできましたが、2021年にやっと解放されました。
この間、突発性難聴だとか感音性低音聴覚難聴だとか、医師からはいろいろな診断を受けて、数々の投薬を続けましたが、私の場合、それらの薬では快復と言える状態にはなりませんでした。
2019年の夏に入ってから、とある総合病院で診察を受けた時、大学病院から来ていた医師に「この症状はメニエール病ですね」と言われました。
私は「メニエール病=主症状は"目まい”」というイメージを持っていたため、「目まいの症状はありませんが…」と返すと、「今は"目まい症状”がありませんが、低音難聴や耳鳴りの傾向、そして眼振検査やその他の結果を総合するとあなたはメニエール病です」と断言されたのです。
ここからメニエール病の治療が開始となり、2021年の大晦日前に"目まい症状”も低音聴覚難聴や耳閉感等の不調もほぼ治り、若干の耳鳴りは残っているものの、今日まで快適に生活できています。
私の耳が不調になったのは2017年の6月中旬でした。
北海道に出張があり、6月とは言え寒い夜でした。ホテルの暖房が弱くて冷え込み、翌朝少し風邪かなと思うような体調になっていました。
発熱はないのですが、鼻水が少し出るのと左耳が聞こえにくく飛行機に乗った時に感じる耳が詰まったような状態でした。
後ほど知りましたが、耳が詰まったような状態の事を「耳閉感(じへいかん)」と言うそうです。この耳閉感のせいで頭が重く、特に低音が聞こえにくいというのが主な症状でした。
唾を飲み込むことでいわゆる耳抜きをすると、その瞬間だけ耳閉感は軽減するのですが、すぐに元通りになってしまいます。
私は、風邪のせいでこうなっているだけでそのうちには治るだろうと、この時点では深刻には思っていませんでした。
その日は千歳空港まで移動し、羽田経由で松山空港まで帰ってきましたが、飛行機に搭乗中は耳閉感が酷くなるとともに耳の内部が痛む状態が続きました。搭乗中の4時間弱は何とか痛みに耐えることができましたがかなり辛いフライトとなりました。
風邪気味なせいでこのような状態だと思っていたので病院には行かず、出張の疲れが取れれば風邪も治り耳の状態も良くなるだろうと思っていたのですが、およそ1ヶ月が経過しても耳の調子は治らなかったので、これはおかしいと思って耳鼻咽喉科に行きました。
そこでは突発性難聴と診断され、耳の状態が悪くなったのは1ヶ月前だと話すと、2週間以内に治療を開始しないと治る見込みは薄いと言われました。では、この状態が一生続くということですかと聞くと、その可能性も高いですとの返答でした。
結局、頭部の血流を良くする薬と末梢神経を修復するという薬を処方されただけで、たいした説明もなく初めての診察は終わりました。
多くの説明をしないドクターなのか、気導の純音聴力検査(※ヘッドホンを付けて行う一般的な聴力検査)をしただけで「低音の聞こえが悪いですね、そして高音は年齢なりに聞こえ難くなっています」と言われ、そんなことは自分でもわかっていますよって言いたいくらいでした。
質問したいことはたくさんありましたが、話が噛み合わない感じだったので止めました。
それにしても「2週間以内に治療しないと一生治らない」とだけ平気で言う医師って何なんだろうと…それが医学界の定説かもしれませんが、患者の気持ちに寄り添ってくれない医師だと感じ、二度とこの医院に行くことはないだろうと思いました。
そして、今振り返ってみて一番に思うのは、この医院ではメニエール病と診断されなかったことです。
※取材時点の情報です。掲載している情報が変更になっている場合がありますので、詳しくは電話等で事前にご確認ください。