新居浜太鼓祭り特集
2022年、松木坂井太鼓台が27年ぶりに新調! まいぷれ新居浜では、新調お披露目からお祭り本番、そして特別に解体の模様までを密着取材させていただきました。
2022年12月20日追記
今年、松木坂井太鼓台が27年ぶりに太鼓台を新調しました。
そこで、まいぷれ新居浜では、組み立ての様子からお披露目式、お祭り本番に密着取材を敢行! また、今回は特別にお祭り後の解体の様子も取材させていただけることになりましたので、その模様をお届けします。
さらに、松木坂井太鼓台の強力なサポーター・水樹奈々さんのファン有志の方々がお祭りを盛り上げるために全国から参加しに来てくださると聞き、そうしたファンの皆さんへのインタビューも行っています。
ぜひ、ご覧ください!
2022年10月8日~10日取材
新居浜太鼓祭り本番の約1週間前となる10月8日、新調された松木坂井太鼓台の組立作業が始まりました。中に収める太鼓やお重などが慎重に運ばれ、組み立てられていきます。
新しい太鼓台ということで作業は慎重に行われていますが、手付きは皆さん手慣れた様子。お祭り自体がコロナ禍の影響で3年ぶりの開催でもあり、皆さんの嬉しそうな表情に取材班も笑顔になりました。
2022/10/8~|松木坂井太鼓台・組立作業(1)
2022/10/8~|松木坂井太鼓台・組立作業(2)
2022/10/8~|松木坂井太鼓台・組立作業(3)
2022/10/8~|松木坂井太鼓台・組立作業(4)
2022/10/8~|松木坂井太鼓台・組立作業(5)
2022/10/8~|松木坂井太鼓台・組立作業(6)
2022/10/8~|松木坂井太鼓台・組立作業(7)
2022/10/8~|松木坂井太鼓台・組立作業(8)
2022年10月10日取材
上幕は、先代(1995年新調)と同じ、愛媛県大三島にある大山祇(おおやまづみ)神社に伝わる『鶴姫伝説』が描かれています。四つの面を通して一つのストーリーが完結します。
鶴姫伝説は、愛媛県出身の作家・三島安精(やすきよ)氏が1966年(昭和41年)に発表した小説『海と女と鎧-瀬戸内のジャンヌ・ダルク-』がきっかけで広く有名になったお話です。1500年代の戦国時代、先の戦で戦死した兄たちに代わって16歳だった鶴姫が出陣し、周防国(現在の山口県辺り)から侵攻してきた大内氏の軍勢を撃退。故郷の大三島を守ったとされています。
松木坂井太鼓台|鶴姫伝説を描いた上幕(1)
松木坂井太鼓台|鶴姫伝説を描いた上幕(2)
こちらに描かれているのが鶴姫です。
鶴姫が着ているのは「紺糸裾素懸威胴丸(こんいとすそすがけおどしどうまる) 」との名称で伝わっている「鎧」で、現在も大山祇神社が所蔵しています。
元々鶴姫の一族は大山祇神社の大祝職(宮司)にあり、その大祝家の事績を綴った伝承『大祝家記(おおほうりかき)』という文献が伝わっているそうです。その文献には「鶴姫の比類無き働き、鎧とともに今に伝はるなり」との一節があり、その通りに鎧を着た姿で描かれています。
松木坂井太鼓台|鶴姫伝説を描いた上幕(3)
松木坂井太鼓台|鶴姫伝説を描いた上幕(4)
高欄幕には、大三島の大山祇神社社殿と龍が荘厳かつ華麗に描かれています。
迫力ある龍の御顔はもちろん、鋭い爪や牙のきらめきにも注目です。
松木坂井太鼓台|大山祇神社社殿を描いた高欄幕(1)
松木坂井太鼓台|大山祇神社社殿を描いた高欄幕(2)
松木坂井太鼓台|龍を描いた高欄幕(1)
松木坂井太鼓台|龍を描いた高欄幕(2)
2022年10月10日取材
2022年10月10日、ついに、27年ぶりの新調お披露目の時がやってまいりました。
浦渡神社に太鼓台と関係者の皆さんが集合し、神主さんたちによる神事も執り行われました。
2022/10/10|松木坂井太鼓台お披露目式典(1)
2022/10/10|松木坂井太鼓台お披露目式典(2)
2022/10/10|松木坂井太鼓台お披露目式典(3)
2022/10/10|松木坂井太鼓台お披露目式典(4)
新しい太鼓台と記念撮影をする皆さん(少し高い場所にあるカメラを見て撮影されているので皆さん少し目線が上に向いています)
2022/10/10|地区を巡回する松木坂井太鼓台(1)
2022/10/10|地区を巡回する松木坂井太鼓台(2)
2022/10/10|地区を巡回する松木坂井太鼓台(3)
2022/10/10|松木坂井太鼓台のかき夫・運行スタッフの方たち(1)
2022/10/10|松木坂井太鼓台のかき夫・運行スタッフの方たち(2)
2022/10/10|松木坂井太鼓台のかき夫・運行スタッフの方たち(3)
2022/10/10|松木坂井太鼓台のかき夫・運行スタッフの方たち(4)
2022年10月16日~18日取材
2022年10月16日、いよいよ新居浜太鼓祭り本番の日!
初日の地区巡回や夜太鼓で、地元の皆さんにも新しい太鼓台の姿がお披露目されました。
2022/10/16|泉川・船木地区合同夜太鼓(マルナカ新居浜本店)に参加する松木坂井太鼓台
2022/10/17|泉川・角野地区合同夜太鼓(マルヨシセンター新居浜店)に参加する松木坂井太鼓台(1)
2022/10/17|泉川・角野地区合同夜太鼓(マルヨシセンター新居浜店)に参加する松木坂井太鼓台(2)
2022年10月18日取材
3日間の新居浜太鼓祭りもあっという間に最終日。
今回、松木坂井太鼓台の皆さんのご厚意で特別に解体の様子を取材させていただけることになりました。新調後、初めての秋祭りを3日間無事に運行した松木坂井太鼓台。その見納めをぜひご覧ください。
2022/10/18|新居浜太鼓祭り最終日夕方。全てのスケジュールを終え、自治会館に戻る途中の松木坂井太鼓台の雄姿。
2022/10/18|自治会館に到着。
2022/10/18|まずは、タイヤの取り外しからです。
2022/10/18|かき夫全員の息の合った掛け声とともにタイヤが取り外されていました。
2022/10/18|ここからは飾りの取り外し。最初は旗を取り外します。
2022/10/18|次に房(ふさ)を取り外します。全部で8本あります。
2022/10/18|高欄幕を取り外します。
2022/10/18|上幕を取り外します。
2022/10/18|だいぶ解体が進みました。
2022/10/18|お重の部分は「くくり」の取り外しから。ちなみに、くくりは雲を、先に取り外した房は雨を表現しています。
2022/10/18|布団締めを取り外します。
2022/10/18|解体作業から約1時間。ついに重(じゅう)と台場だけになりました。
2022/10/18|ここからは、台場とかき棒の分離作業です。
2022/10/18|太鼓台の組立に釘は一本も使っていません。昔ながらの木製のくさびを抜いている場面です。
2022/10/18|台場の下に収めていた太鼓を持ち上げています。
2022/10/18|横棒を取り外しています。
2022/10/18|かき棒と台場を結合させていた金属の留め具を外します。新調された松木坂井太鼓台は、なるべく木を活かして設計されていますが、強度補強のため、最低限の部分のみ金属を使用しているとのこと。
2022/10/18|ついにかき棒が外れました。
2022/10/18|太鼓台を保管するための倉庫へ移動させます。
2022/10/18|みんなで協力して倉庫へ運んでいます。
2022/10/18|皆さんお疲れの中、もうひと踏ん張り!
2022/10/18|重と台場が倉庫に格納されました。
2022/10/18|かき棒も専用の倉庫に収められました。
2022/10/18|かき棒のためにある横長な倉庫。
2022/10/18|扉を閉めて2022年の出番は終了…また来年、会えますように!
2022年10月取材
ここからは、松木坂井太鼓台の皆さんへのインタビューをお届けします。
新調委員会事務局長、運営委員会委員長のお二人と、全国から集まった水樹奈々さんファンの皆さんにお話をうかがいました。
前述の太鼓台解体の様子をスライドショーにしたものとインタビューをあわせて一本の動画にしているので、ぜひご覧ください。
00:00~ 解体スライドショー
00:50~ 水樹奈々さんファンへのインタビュー
01:55~ 松木坂井太鼓台新調委員会・事務局長 宮崎達也さんのお話
02:28~ 松木坂井太鼓台運営委員会・委員長 高橋幸雄さんのお話
愛媛県新居浜市の有名人と言えば、歌手・声優としてご活躍中の水樹奈々さん。
その水樹奈々さんの “地元中の地元” である出身地区、実は「松木坂井地区」なんです。
水樹さん自身も新居浜太鼓祭り&松木坂井太鼓台のファンで、お祭りの時期には毎年「御花(お祝いの品などのこと)」を贈ってくださっているそうです。
今では、水樹さんファンの皆さんにまでこの輪が広がっており、ファン有志からの御花も届くほか、松木坂井太鼓台のかき夫としてお祭りに参加しに来てくれる方まで! その影響力は日本のみにとどまらず、台湾のファンからも応援が届くそうで、水樹奈々さんパワー恐るべし!ですね。
全国からお祭りに参加しに来てくれた水樹奈々さんファンの皆さん
御礼幕にも「水樹奈々ファン」がたくさん!
太鼓祭りへの参加は今年で4年目というファンの方、埼玉から初めて参加しに来てくれたファンの方など、2022年度のお祭りにもたくさんの方が駆けつけてくださったようです。今年は新調した太鼓台ということもあり、皆さん「新しい太鼓台をかけて感無量」「初めて見たけど感動!」といった嬉しい感想を話してくださいました。
新調は4年前から計画していました。コロナによる新居浜太鼓祭りの中止もありましたが、今回無事に新調をお披露目できて、そして祭り期間中(松木坂井太鼓台では)、大きなトラブルもなく運行できたことを喜ばしく思っています。
※詳しいインタビューは、動画でご覧ください。
新調お披露目から祭りの3日間、怪我なく平和運行できたことを、皆さまに感謝します。今回の新調を機会にして、地域との絆がより一層深まったと思います。
※詳しいインタビューは、動画でご覧ください。
取材後記
松木坂井太鼓台の新調お披露目からお祭りの期間、そして解体までの取材を通して、松木坂井太鼓台のみなさんが抱く “地域に根付いた太鼓台” への熱い想いを感じることができました。
そして松木坂井地区のご出身である水樹奈々さんを起点に、全国各地から、太鼓台のかき夫として新居浜まで来てくださったファンの方々との間にも広がっていく絆には感動いたしました。
無事に新調の日を迎え、3日間の太鼓祭りもトラブルなく平和運行で終えられ、本当に良い門出になったことと思います。松木坂井太鼓台の皆さん、お忙しい中、取材へのご協力ありがとうございました!
2022年12月19日、松木坂井太鼓台の新調委員会の方から、素敵な記念品をいただきましたのでご報告いたします。
新調記念の額入り写真
御礼のお手紙と松木坂井太鼓台のカラーであるイエローの新調記念タオル、新調記念のお披露目の模様がおさめられたDVD
松木坂井太鼓台の皆さま、ありがとうございました!
※取材時点の情報です。掲載している情報が変更になっている場合がありますので、詳しくは電話等で事前にご確認ください。