四国内のイベント情報
2023年7月15日(土)~9月10日(日)まで、愛媛県美術館で新居浜市出身アーティスト石村嘉成さんの作品展が開催されます。絵画や版画による“いきものたち”の作品が数多く展示されており、夏休みにお子さんと一緒に鑑賞するのにもおすすめの美術展です。
現在、愛媛県美術館で「石村嘉成展~いきものだいすき~」が開催されています。
石村嘉成さんは、新居浜市出身・在住のアーティストです。
絵画や版画で、時に力強く、時にコミカルに大好きな“いきものたち”を描いた作品を制作されています。
嘉成さんは、2歳の頃に自閉症と診断されました。
以来、ご家族や周囲の方からの支援を受けながら自立のための厳しい療育に向き合う中、高校生の頃に選択授業で油絵や版画と出会ったことをきっかけに、作品制作を開始されました。
それからわずか1年余り、19歳の若さで「第2回エコールドパリ浮世・絵展」にて優秀賞を受賞。その後も数多くのコンクールで賞を獲得してきた29歳(2023年現在)の若手アーティストです。
石村嘉成展の開催初日である7月15日(土)に、まいぷれ新居浜・西条スタッフも現地へ取材に行ってきました。初日は、オープニングトークショーとライブドローイングイベントのため、石村嘉成さんご本人とお父様もお見えになっていましたよ!
開場時間(9:40)前、愛媛県美術館へやってきました。
開場前に、石村嘉成さんご本人とご挨拶できました!
石村さんは今回の作品展のために、全長26メートルという超大作を1年がかりで制作されたそうです。その名も『Animal History』。絶滅していった動物たちに思いを馳せた作品とのことです。
今回の「石村嘉成展」公式サイトより、ご本人のコメントを引用してご紹介します。
- 作品は僕のことば -
私は生きものが大好きです。
「一生懸命生きる」その姿に心を打たれます。
厳しい環境で力強く生き抜く命。親子の情愛。
そして巣立っていく子どもたち。
彼らの姿を、そして心を、語りたいのです。
今回は、この作品展のために26メートルの絵を描きました。
地球上に生きる「命のつながり」を、キャンバスにぶつけました。
どうかこの作品展で「生きる喜び」を感じてください。
超大作に取り組まれていることは噂に聞いていましたが、実物を見るのはもちろん初めて! どんな作品になっているのか入場前から楽しみです。
来場者の皆さんと記念撮影に応じる石村嘉成さんとお父様。中には、この作品展のために京都から来たというファンの方も!
いよいよ開場です。まずはチケット売場へ。
当日券の場合、大人は1,400円、小中学生までのお子さんは500円となります。
チケット売場。QRコード付きのチケットが発券されます。
展示場入口。チケットのQRコードを透明な窓にかざして入場する方式です。
プレゼント企画として、クイズ大会が実施されていました。
クイズに答えると抽選で10名の方に石村嘉成さんのオリジナルグッズが当たるそうです!
ここからは展示室の中の様子を少しだけレポートします。
とても多くの作品が展示されているので見どころがたっぷりあります。
実物の絵の質感、力強いタッチや色鮮やかさ、そして何より美術館という広い空間だからこそ楽しむことができる壮大なスケールの作品は写真ではお伝えし切ることができません!
ぜひ、美術館で本物をご覧いただきたい作品展です。
※石村嘉成展は、館内の全作品撮影OKとなっています。
アーティスト挨拶
受賞歴等
写真左側の展示が今回の目玉作品でもある全長26mの「Animal History」です。
地球の「いきものたち」の悠久の歴史を一つの作品として描いています。
太古の時代を生きた恐竜たちから、現代に生きる動物たちまで。
さまざまな理由から絶滅してしまった生き物たち。隅々までご覧ください。
全長26メートルの大作を前にした石村嘉成さん
作者である石村嘉成さんも来場者の皆さんに混ざって、一緒に展示を回っておられました。
26メートルの超大作の前では「これを完成させるのに1年かかりました。大変でした」とお話してくれました。
実際にとてもすごい作品です。
写真には写っていない部分もたくさんありますので、美術館で作品の全貌を楽しんでください!
展示作品の一部をご紹介!
リアルなタッチのもの、少しコミックタッチなユーモラスなものなど、さまざまな作風で描かれた「いきものたち」に出会えます。
そして、どの作品も一貫して力強く、生命力にあふれています。
来場者の皆さん、思い思いの作品の前でしばし立ち止まり、じっくり鑑賞していました。
松前町から来られた来場者(60代男性)の方は、「石村嘉成さんの作品に描かれているいきものは、どれも目が生き生きと輝いているのが素敵ですね」と語ってくださいました。
写真撮影が許可されている展示会のため、多くの方がスマホなどで気に入った展示品の撮影も楽しんでいました。
嘉成さんが毎日描いているという日記帳の一部を展示したコーナーもあります。
ここでは多くの方が立ち止まって内容を読まれており、人気コーナーになっている様子でした。
嘉成さんのアトリエを再現したコーナーです。
絵画を描く時に使用しているアクリル絵の具や筆、作業用のエプロンなどが置いてあります。アクリル絵の具はリキテックスを愛用しているそうです。
アトリエの左壁にかかっている女性の絵は、嘉成さんのお母様を描いたものです。
嘉成さんは小学5年生というまだ幼い頃にお母様を亡くされています。嘉成さんの将来を誰よりも案じて厳しい療育をされ、その成長もまた誰よりも喜び褒めてくださる方だったそうです。
お母様の絵の周りには、お母様が大好きだったというお花の絵がたくさん飾ってあります。
木版画をずらりと展示したコーナーです。
版画では「力強い線が描ける」とのことで、絵画とはまた違った魅力ある作品になっています。
ここには、思わず微笑んでしまうようなユニークな作品もありますよ♪
小さなキャンバスに大好きな生きものたちを描いて集めた「生きものワンダーランド」や、岡山県にある池田動物園を題材にした大型作品「サンタロウと池田動物園の仲間たち」など、嘉成さんの描く愛すべき生きものたちを集めた展示は、本当に動物園や大自然の中にいるような賑やかさを感じる空間です。
展示ブースの外には、ミュージアムショップがオープンしています。
石村嘉成さんの作品ポスターや書籍、版画などを購入できます。
中でも作品をプリントしたハンカチ(ミニタオル)は、女性のお客さまから人気だそうです。他にもトートバッグやポーチなど日常でも使いやすいグッズや、来場記念のお土産に購入しやすいポストカードなどもありました。
併設されたミュージアムショップの様子
作品をポスターサイズにして印刷したもの。1枚1,100円です。
女性に人気のタオルハンカチシリーズ。写真外にもたくさん種類があります。
「石村嘉成展~いきものだいすき~」を観覧して率直に思ったこと・感じたことは、地球に生息する生きとし生けるものたちの生命力の強さ、そして生きること、生きていることの素晴らしさでした。
おそらく、石村嘉成さんは地球の森羅万象のいきものたちの「生きる力」を直感的に感じ取り、それを作品にすることができる能力を持っている方なのだと思います。
だからこそ、彼の作品を通して、観覧した人たちの心にも、いきものの情熱や愛が伝わってくるではないでしょうか?
新居浜・西条の皆さん、ぜひとも、この夏は、愛媛県美術館の「石村嘉成展~いきものだいすき~」を観覧してみてはいかがでしょうか?
特に、展覧会の目玉である全長26メートルの作品を直に見てほしいです。
そして、作品から発するいきものたちの強い生命力を感じ取ってほしいのです。
イベント名
石村嘉成展~いきものだいすき~
期間
2023年7月15日(土)~9月10日(日)
開館時間
9:40~18:00
※入場は17:30まで
休館日
[ 7月 ]
18日(火)、24日(月)、31日(月)
[ 8月 ]
8日(火)、14日(月)、21日(月)、28日(月)
[ 9月 ]
5日(火)
観覧料
■一般:1,400円
■高校生・大学生:700円
■小中生:500円
※障がい者手帳等をお持ちの方とその介護者1名は無料です。
※団体(20名以上)の方は前売料金で当日入場できます。
※本料金で当日に限りコレクション展もご覧いただけます。
※前売券の大口購入で割引があります。詳しくは事務局までお問い合わせください。
駐車場
・美術館専用の駐車場はありません。
・県庁西駐車場をご利用いただくか、周辺のコインパーキングをご利用ください。
※取材時点の情報です。掲載している情報が変更になっている場合がありますので、詳しくは電話等で事前にご確認ください。
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【終了】愛媛県美術館で「大竹伸朗展」を開催中!
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