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医療の新しいカタチ「オンライン診療」について知ろう!

スマホやパソコン等を利用して自宅で診察を受けることができるオンライン診療。今後、全国的に普及していくとみられるオンライン診療とはどのようなものか、その概要をお届けします。

 

オンライン診療とは

オンライン診療とは、スマートフォンやパソコンなどの通信機器とネット回線を利用して自宅にいながらお医者さんとリアルタイムでやり取りを行ない、診察を受けられる医療機関の新たな受診方法です。

日本では1997年に主に離島や僻地に住む患者さんのために「遠隔診療」という名称で始まったのがその発祥です。当時はまだ通信機器・回線ともに十分な状態ではなかったことに加え、診療内容にも制限があったため、普及はなかなか進まなかったそうです。

 

2018年、現在の「オンライン診療」に名称が変わりました。
2020年、新型コロナウイルス感染症の拡大によってオンライン診療の需要がさらに高まり、規制緩和も行なわれるなど、医療機関・患者さん双方にとって使いやすい制度に少しずつ変化している段階です。

 

愛媛県のオンライン診療対応状況

厚生労働省による医療情報ネット(ナビイ)で、愛媛県内でオンライン診療を実施している病院・診療所・歯科を検索したところ、該当は75件(※2025年2月時点)と出ました。

 

半数ほどは松山市近郊の病院ですが、新居浜市・西条市でも対応可能な病院が増え始めているようです。

 

★愛媛県のオンライン診療実施病院リスト(新居浜市中心の検索結果)
★医療情報ネット(ナビイ)

 

オンライン診療のメリット

オンライン診療によるメリットの一例です。

病院にかかるために必要な「時間」の負担を減らせることが大きなメリットとなっています。

【1】通院の負担が軽減される

 

移動時間や通院後の待ち時間が必要なく、なかなか自由時間が取れない働き盛りの世代・子育て世代の方も診察を受けやすくなります。

 

お子さんや高齢の患者さんで、付き添いが必須になる場合や車での送迎がないと外出が難しい場合にも対応がしやすくなり、定期的な通院による経過観察をしている方は特に負担を軽減できます。

【2】近隣にはない病院での診察が受けられる

 

専門医や高度な専門機関が居住地から離れたところにしかない場合でも、オンライン診療に対応していれば相談してみることができる等、住んでいる場所に関わらず医療の選択肢が増やせます。

 

また、引っ越しでかかりつけの病院が少し遠くなってしまった場合などもオンライン通院で、自身の症状をよく知るお医者さん・相性の良いお医者さんに長く診てもらうことができます。

【3】感染リスクを軽減できる

 

病院にはさまざまな感染症による症状で来院している方も多くいます。

持病(基礎疾患)を持つ方は、感染症が重症化しやすい場合もあるため、まずはオンライン診療の選択を取れることでそうしたリスクを下げられます。

【4】薬(処方箋)の郵送受取

 

病院や薬局による場合もありますが、オンライン診療に対応している医療機関の多くは薬を郵送で受け取れます。高血圧など、定期的に薬の処方を受けている方でしばらく通院時間が取れないといった時にオンラインで次までの薬を出してもらう等の措置が取れます。

 

また、支払いもキャッシュレスやクレジットカードなどオンラインで完結できる場合が多いです。

 

オンライン診療のデメリット

オンライン診療は実際に対面しての診察ではないため、デメリットとなる部分もあります。

【1】オンラインでは診察が難しい病気がある

 

病気の中には、スマホやパソコンを通しての会話や自己申告の問診票だけでは判断しきれないものも多くあります。また、各種検査(血液・尿・CT・MRIなど)は、実際に病院に行かなければできません。

 

すでに診断がついていて薬などで症状が安定している疾患(花粉症、高血圧など)や生活習慣病の定期的な通院、自覚症状が軽度な段階の咳や湿疹などはオンライン診療が活用できます。

【2】ネット環境やスマホの操作が必要

 

オンライン診療はネット回線・モバイル回線を通じて行ないます。

そのため、安定した通信環境やオンライン診療を受けるためのスマホアプリ等の操作が必要です。こうしたことに不慣れな方は少し使いにくい面があります。

【3】オンラインで決済できる手段が必要

 

上記した2番とも少し重なる内容ですが、オンライン診療は支払い(決済)部分もオンラインで完結できる方法が指定されている場合があります。

 

すでに電子マネーやクレジットカードをショッピング等で利用されている方には便利な反面、まだ使ったことがない方はその準備や操作を覚える必要があります。

 

今後のオンライン診療の発展に注目!

令和4年情報通信白書(総務省発表)によると、オンライン診療を導入している医療機関は全体の約15%ほどとなっており、まだどこの医療機関でも当たり前に選べる段階には至っていません。

 

しかし、オンライン診療に関する制度や診療報酬などは年々改正が進んでいます。病院側も取り入れやすくなりつつあることから、今後はもっと普及していきそうです。

オンライン診療が普及することによって、

 

・根気強く治療を続けることが必要な慢性疾患の通院

・不安やうつ症状など、外出が難しい場合のメンタルヘルス相談

・薬の飲み方や副作用などについて相談できる服薬指導 など

 

通院が大変なために治療が開始できない・続けられないといった問題の解消につながります。

 

また、災害時に遠隔医療支援ができる体制作り、病院が少ない地域でのセカンドオピニオンとしての活用など、より良い医療環境の整備が進んでいくことも期待できます。

 

これからのオンライン診療の発展に注目です!

※取材時点の情報です。掲載している情報が変更になっている場合がありますので、詳しくは電話等で事前にご確認ください。