これからの季節は屋外での行動や遊ぶ事も多くなりますが、特に気を付けて頂きたいのは草むらに潜んでいるマダニです。
マダニは山だけではなく、公園や庭先の草むらにも生息しており、人が近づくとその振動や二酸化炭素を感じ取って飛び降りたり、這い上がってくる事があります。
他の虫と違って吸血されても痒みが無いため、その存在に気がつかない事が多いようです。
怖いのはマダニに寄生しているウイルスによる感染症で、重症熱性血小板減少症候群(Sever fever with thrombocytopenia syndrome:SFTS)です。
ウイルスの潜伏期間は6日~2週間ですが、この間に発熱や下痢・腹痛などの消化器症状などが生じたら最寄りの医療機関か保健所で検査を受けて下さい。
もしマダニに噛まれてしまったら自分で取らずに医療機関で相談して下さい。
無理に取り除こうとすると、マダニの口器が皮膚の中に残り化膿することもあります。
春先から秋口までの季節に公園や山に散策に出かけるときは、腕・足・首などの肌の露出をできるだけ少なくして下さい。
半ズボンやサンダル履きは不適当です。虫除けスプレーも有効ですが忌避剤を過信せず、様々な防護手段と組み合わせて対策を取ってください。