皆さんこんにちは、ニューウェイブ サポートチームです。
今回も前回に引き続き、オフィスのBCP対策について考えてみたいと思います。

前回は、もしものためのバックアップ取得方法を案内しました。
今回は「停電からパソコンを守る」「バックアップを大事に保存できる機器」をご紹介します。



2.データの破損を防ぐ



パソコンで作業中に予期せぬ停電が起きた場合、ご利用のパソコンがノート型であれば
バッテリ駆動に切り替わり、急に電源が落ちるということは基本的にありませんが、
デスクトップパソコンを利用している場合は、電源遮断によりパソコンがの電源が落ち、故障の原因となります。

予期せぬシャットダウンによりパソコンにどのような影響があるのか見てみましょう。


停電の影響

・作業中のデータが失われる

　ExcelやWordで編集などの作業中に電源が落ちてしまうと、未保存の作業中データは
　保存されることなく、消えてしまいます。

・HDDへのダメージ

　近年のHDDは一昔の物と比べて、予期せぬシャットダウンが起きてしまった場合に
　内部のディスクを保護する機能を搭載しているものが多く、クラッシュするリスクはかなり軽減されています。
　とは言え、急なシャットダウンはHDDの天敵です。
　最悪の場合、パソコンが起動しないだけではなく、保存したデータがすべて消えてしまいます。
　
・OSシステムファイルへのダメージ

　近年のパソコンでは、HDDなどへの読み書きが絶えず行われています。
　データ読み書き中の電源断が、データクラッシュの大きな要因です。
　そのため、パソコンの急な電源断により、重要なシステムファイルが壊れてしまう場合があります。
　システムファイルはパソコンの起動に重要な役割をもっていますので
　ファイルが破損するだけで、パソコンが起動しなくなる場合があります。


そのようなトラブルから、大事なパソコン・データを守るには
UPS（無停電電源装置）を導入することで、簡単に対策を取ることができます。

UPSは内部にバッテリーを搭載した電源タップのようなもので
停電が起きた際は直ちにバッテリに充電した電気を供給します。

長時間の電源供給はできませんが、その間に正しい手順でシャットダウン処理を行うことができます。

UPS管理ソフトを導入することにより、停電を自動的に感知し
自動的にパソコンをシャットダウンしてくれるため、より確実に急な停電に対応することが可能です。



3・持ち出し可能なデータの確保



災害発生等を起因として、業務が停止してしまった場合
安定した事業継続のためには、情報システムの早期復旧が必要となります。
外部にバックアップを厳重に保管することで、パソコンが故障したとしても
データさえあれば別のパソコンから業務をすぐに再開することができます。
ここでは耐久性が高く、いざというときに持ち出しやすい外部ストレージをご紹介します。


・RDX
耐久性、可搬性に優れた製品です。
本体はカートリッジ形式のHDDで、振動や衝撃を吸収する仕組みが組み込まれています。
また、扱いもとても簡単で、フロッピーディスクの様にカートリッジの抜差しで利用できます。

メリット：頑丈で、信頼性が高く扱いがとても簡単
デメリット：専用ドライブが必要で、カートリッジが割高


・ポータブルHDD
持ち運びに特化した携帯型のHDDです。
耐衝撃に優れており、電源が別途必要ないものが多いです。

メリット：携帯性に優れ、衝撃にも強い
デメリット：RDXや外付けHDDに比べると容量が少ない

前回と今回で、パソコンのデータを守る方法を案内してきました。
次回は【４・物理的に機器を守る】にてバックアップ取ったHDDやパソコン本体を守る方法をご案内します。


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