『永代供養』と少子高齢化
永代供養とは、お墓参りやお墓の管理ができない方に代わって、お寺や公営の共同墓地などがお骨をお預かりする埋葬方法です。墓石代などがかからないため一般的な個人墓よりも安く利用でき、運営するお寺や霊園に、ご供養・管理をお任せすることができます。
少子高齢化の進む現代では、代々のお墓の後継者がいない、お墓の維持管理やご先祖様のご供養でお困りの方々が増加傾向にあります。
また、亡くなったご家族を住み慣れた土地のお墓に入れてあげたいという思いがあり、遠方からお参りに通うのが大変であるという問題も出てきています。
そういったお墓の問題でお悩みの方々に、新しいご供養のあり方として永代供養が提案されています。
永代供養は主に合祀タイプか個別タイプ、お骨の数や収納スペース、位牌壇の大きさなどでお値段が異なってきます。お申し込みの前に、どのような種類のご供養があるのかお寺や霊園へ確認していただき、ご家族ともよく話し合っていただくことが大切です。
西条市小松町の興雲寺さんでの取り組みを例に、第二十世住職の高木一晃さんから、専門家の視点でご説明していただきます。
Q.どのような永代供養堂がありますか?
上に掲載している写真は興雲寺本堂奥に建立した、永代位牌壇を完備した供養堂です。
当寺ご開山様を初めとした歴代ご住職をお祀りする位牌堂で、お位牌とお骨を個別にお納めいただき、当寺が後継者に代わってご先祖様をお護りし、ご供養いたします。
当寺では本堂の奥にお位牌・お骨を収納する位牌壇が並んでおり、日々読経が行われる場所の近くで、いつでもお参りしやすい明るい空間になっております。
お位牌のみ・お骨のみの場合でも、1霊10万円から永代供養をさせていただきます。
詳細につきましては、まずはお気軽に、当寺へお問い合わせください。
墓地分譲
当寺では墓地分譲もしております。
1区画(幅150cm、奥160cm)40万円より分譲しております。
Q.合祀タイプのご供養とはどう違うのですか?
一般的な合祀タイプの永代供養では、故人のお骨は他の方のお骨と一緒に埋葬されることになるので、後からお骨を取り出すことは不可能となります。
ご親族に相談することなく決めると、後のトラブルになる可能性があります。
当寺で行っている永代供養は、全て個別供養です。
合祀タイプの共同供養とは異なり、お位牌・お骨を専用に設けられた位牌壇に納めるようになっており、ご一家での利用、ご夫婦・お一人での利用で、位牌壇の大きさなどが異なります。
どちらの位牌壇にも、お位牌・お骨の他に、思い出の品物や写真、お供えなどを収納することができ、お参りの際に故人を偲ぶ、ご家族のお気持ちを大切にしたいと考えております。
故人のお骨が取り出せないということがないため、お参りの際に故人との接点を感じたいと思われる方は、個別でのご供養がおすすめです。
Q.宗派が違う場合はどうなりますか?
永代供養は宗派や宗旨を問わず利用可能なことが多いですが、故人やご家族の宗派に則ったご供養をご希望される場合は、永代供養を行っているお寺の宗派を確認しましょう。
当寺では、宗派を問わずお位牌・お骨をご供養させていただいております。