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事件記者[報道癒着]

事件記者[報道癒着] 第5章(その1) 「取調室」

著:酒井直行/原案:島田一男



第5章 (その1)
「取調室」

 落ち着け落ち着け落ち着け。
 岩見はずっと心の中で唱え続けている。
 11時前に警視庁に出勤し、1階のセキュリティゲートで顔見知りのヤマチョウに別室へと呼ばれ、そこで衝撃の事実を突きつけられた瞬間からずっと、彼は念仏のように胸の内で復唱していた。
 落ち着け落ち着け落ち着け、考えろ考えろ考えろと。
 同時に思い出していた。桜井春乃のあの言葉を。
「もしかしたら、私たち2人とも、消されちゃうかもね」
 今から3週間ほど前、春乃が笑いながら言った冗談が冗談ではなくなり、リアルな現実として岩見の目の前に押し寄せてきていた。実際に、春乃は殺されることでこの世から存在を消され、そして自分も今、冤罪を被せられることでこの世から社会的に抹殺されそうになっている。
 焦(あせ)るな、パニックになるな。落ち着いて考えろ。春乃ちゃんが殺された今、オレにできることは何か、オレがやってはいけないことは何か、オレがしなければならないことは何かを落ち着いて考えろ。
 岩見は身柄を拘束されてからというもの、ずっとそんなことばかり考え続けていた。
 警視庁捜査一課取(とり)調室(しらべしつ)。
 桜田記者クラブの事件記者である岩見にとっても、そこは初めて入る場所だった。八田が若い頃なんかは、事件記者たちが平気で捜査一課に顔を出したり、取調室での実際の容疑者取り調べを、マジックミラー越しに盗み見て、それを記事にしたなんてこともあったらしいが、今では絶対ありえない。
 テレビの刑事ドラマではよく登場する取調室だが、実際は、ドラマで見るセットのそれよりも明るくて広い。壁の色はグレーではなくて白色だし、ドラマでは、向い合って座っている容疑者と刑事の顔と顔がくっつきあうほどに小さい机も、実際は4人用の普通の会議机だったりする。ドラマでは壁一面に大きく張ってあるはずの、隣室からは丸見えだがこちらからは鏡になっているという例のマジックミラーも、想像していたより小さく、普通の小窓というか洗面台に置いてある鏡を一回り大きくしただけの寸法なので少しガッカリだ。その代わりに、部屋の天井部と壁の3ヶ所に大きなビデオカメラがこれみよがしに堂々と設置されている。近年、司法改革の取り組みで叫ばれている取り調べの可(か)視(し)化(か)に伴う録画録音のための装置であることは明白だ。隠しカメラではなく、あえて、こことそことあそこからしっかりと撮影していますよ、と露骨に存在をアピールするように設置しているのは、隠し撮りでは裁判において証拠採用されないことを懸念した検察から裁判所に対しての無言の主張のようだ。
 取調室に連れてこられてすぐはさすがに緊張し、頭の中が真っ白だった岩見だが、件の念仏が効果を表してきたのか、次(し)第(だい)に冷静になっていくのが自分でも分かった。だからこそ、テレビドラマの取調室のセットと現実の取調室の様子の違いに気づくことができたのかもしれない。
 しばらくの間、といっても30分程度だっただろうか、一人ぼっちで放置されていた岩見の前に、村田刑事と若手の遠(えん)藤(どう)刑事が入ってくる。遠藤刑事もまた、岩見とは顔見知りの仲である。記者クラブのメンバーたちからはエンちゃんと呼ばれている。年齢も確か岩見より少しだけ上の同世代だったはずだ。
 遠藤が困ったような怒ったような、更には悲しいような微妙な顔つきで岩見を見る。岩見はその複雑な表情にどう応(こた)えればいいか分からず、仕方なく彼も彼で、泣きたいような、でも憮然としつつ、怒りと困惑の入り混じった表情で小さく会(え)釈(しゃく)をする。
 遠藤がそれを無言で受け、そのまま視線を逸らして取調室奥の書記用の机に座り、記録用のパソコンを立ち上げる。
「準備できました」
 遠藤があえて感情を殺した声で村田に告げる。
 村田は黙って頷き、岩見の前に座る。
「さて、岩見孝太郎さん……いや、ここはやはり、ガンさんと呼ばせてもらいましょうか。ガンさん、これから私がする質問に正直にお答えいただけますか?」
「もちろんです」岩見は素直に頷く。
「正式な調書にするため、分かりきったこともお聞きしなきゃあならんのですが、まあ、よろしくお願いします」
「分かっています。始めてください」
 この時点で岩見の腹は決まっていた。何を伝え、何を話し、そして何を隠すべきなのか、を。
「改めてお聞きします。桜井春乃さんをご存知ですね?」
「もちろん」
「恋人関係にありましたか?」
「いいえ」
 岩見は即座に否定する。
「恋人じゃなかった?」
 村田が意外そうな声を上げる。心底驚いている様子だ。
「恋人じゃないですよ。本当です」
 岩見が強く力説する。
 しかし村田は納得いっていないようだ。
「じゃあ、ガンさんは、恋人でもない人間に合鍵を渡すんですか?」
「そ、それは……」岩見が言葉に詰まる。
「合鍵を渡す関係であったことはお認めになるんですよね」
「……ええ」
 認めるしかない。それは事実だった。
「ですよね。桜井春乃さんは昨夜11時頃、あなたが留守にもかかわらず、合鍵を使って勝手にあなたの部屋に入っていったことが複数の目撃情報などから確認されているんですよ。これって恋人じゃなきゃ、どんな関係っていうんですか?」
「……ただの記者仲間、戦友みたいなものです」
「戦友ねえ……」
 村田が全く信じていないことはその口調からして明らかだった。
「彼女は毎夕新聞社東京支社の社宅に住んでいます。確か、東(とう)急大(きゅうおお)井(い)町(まち)線の等々力(とどろき)が最寄り駅だかで、警視庁や東京地検での仕事が深夜に及(およ)んだ際には電車もなく、そういう時には、遠慮しないでウチに来てお風呂に入ったり、仮眠をとってくれてもいいよと合鍵を渡したのは事実です」
 岩見は必死に弁解する。全て事実を語っているのだが、自分でも、言ってて、どうにもウソくさい。同じ新聞社の、それも男同士の記者仲間ならありうる話なんだろうが、自分と春乃ちゃんはライバル新聞社の、それも男女である。信じろという方が難しい。
「桜井春乃さんのご自宅が、等々力にある毎夕新聞社の社宅であることはこちらでも確認しております。毎夕新聞社は五(ご)反(たん)田(だ)に東京支社がある関係で、社宅も、乗り換えが楽なそっち方面にあるんでしょうが、なるほど、ここや地検の司法記者クラブに通勤するのは少々不便といえば不便ですな」
 村田が珍しく同調する。だがすぐに、
「しかし」と続ける。
「昨夜、彼女があなたのマンションに入ったのは11時。つまり電車がまだある時間です。だとしたら、何のためにガンさんのマンションまでやってきたんですか?」
 村田の理路整然とした反論に、岩見は何も言い返せず、押し黙った。
「それではとても重要な質問をさせていただきます……ガンさん、あなたは桜井さんを殺しましたか?」
 村田が岩見を真っ直ぐに見据(す)えたまま尋ねた。
「いいえ。オレは殺してなんかいません。犯人は別にいます」
 岩見が村田を真っ直ぐに見据えたまま答えた。
 村田が、奥で記録を取っていた遠藤をチラと横目で見た。遠藤は小さく頷き、すぐにキーボードを叩く。
「なるほど。つまりはこういうことですね? ガンさんは春乃ちゃんを殺していない。真犯人は別にいて、そいつがガンさんに罪を着せる目的で、ガンさんのマンションに春乃ちゃんが一人でいる時を見計らい、侵入し、春乃ちゃんを殺した、と?」
「まあ、そういうことです」
「誰です? その真犯人っていうヤツは?」
「断定できません。ですから分かりません」岩見は答えた。彼なりに正直に答えたつもりだった。
「ガンさんの今の仮説が真実だとして、じゃあ、その真犯人とやらは、どうやってガンさんのマンションに侵入したんだ? ピッキングされたり窓ガラスを破られた痕跡はなかったとの報告を受けているんだぞ。まさかそいつにも合鍵を渡していたなんて言うんじゃないだろうな」
 相手は顔見知りの事件記者だ。年下とはいえ、敬語で接しようと決めていたはずの村田だったが、どうにも感情が高ぶると、普段の容疑者への詰(きつ)問(もん)口調に戻ってしまう。
「オレん家の合鍵を持っているのは春乃ちゃんだけです」
 ムッとして言い返した岩見は、それがヤブヘビであることに気づき、心の中でシマッタと舌打ちする。
「そいつはガイシャを殺した後、どうやって玄関の鍵を締めたんだ? ガイシャが持っていた合鍵は彼女のバッグの中から発見されているんだぞ」
「真犯人がどうやってオレの家に侵入し、どうやって鍵を締めたのかは分かりません」
「誰なんですか、その真犯人っていうのは? 目星はついているんですか?」
 村田が少し落ち着いた様子で岩見に問いかける。口調も戻っている。
 一瞬、岩見が押し黙る。そして何かを言いかけようとするのだが、下唇(したくちびる)をギュッと噛み締めると、
「……いいえ」と顔を落とし、虚しく答えるのみだった。
 村田はこの時、岩見が何かを隠していることを確信した。だがそれが何であるかを追及するには時期尚早であると考えた。
「とにかく、犯行は否認するということでいいんですね」
 村田が再確認した。
「もちろんです。オレが春乃ちゃんを殺すはずないじゃないですか」
 岩見が顔を上げ、再び村田を真っ直ぐに見た。
 村田は岩見の必死な表情をしばらく見つめていたが、
「……まあいいでしょう。ところで、犯行時間とされる今日未明の1時から4時の間、どこにおられましたか? ガンさんが言ってた御茶ノ水のネットカフェは4時から10時半までの記録しか残されていなかったんですが」
 村田がアリバイの質問へと話題を変える。
 途端に岩見がしどろもどろになる。
「それは……あの……やっぱり……覚えていないっていうか……酔っていて、よく分からないっていうか……」
「泥酔していて覚えていないっていうことでいいんですね?」
「……はい。すみません」
 岩見が素直に頭を下げた。
「泥酔していて、いつの間にか家に帰り、入浴中だった桜井春乃と口論になり、カッとなって首を絞めたが、泥酔していて覚えていない、ではないんですね?」
「違います……絶対……違います」
 岩見はうろたえつつも明確に否定する。
「おや、変ですね。泥酔していて覚えていないんでしょう? だったら、絶対にやっていないという確証もないんじゃないですか?」
 村田は揺さぶりをかけてみた。
「違う!」
 岩見が激(げっ)昂(こう)して叫んだ。
 初めて見せる感情の吐(と)露(ろ)だった。
 やはり、何かを隠しているな。
 村田は先程の確信を更に強めるに至った。
 殺人容疑で身柄を拘束され、いくら否認していても、このままだと逮捕されてしまうのも時間の問題であることぐらい、事件記者である岩見が理解できないはずがなかった。もし岩見が冤罪だとして、それでも逮捕されるリスクを負ってまで隠さなければならないコトとは一体何なのか?
 村田は思った。この事件、別れ話のもつれとかのただの男女間トラブルでの殺人ではなさそうだぞ、と。となれば、岩見が必死に主張する、自分と被害者との関係が恋人同士ではなかったという言葉も信じるに値するのではないか、と。
 村田の心は揺れ始めていた。
 その時だった。取調室のドアがノックされ、山(やま)本(もと)刑事が顔を覗かせる。
「ムラさん、ちょっと」
 山本に呼ばれ、村田が廊下へと出る。
「現場からは何か見つかったかい?」
 山本は、村田の代わりに現場検証の指揮を取っていた。その彼が警視庁に戻ってきたということは、つまり、とりあえずの現場検証が終わったことを意味していた。
「ええ。バッチリ」
 と山本が、大きめの物的証拠保存袋に入れられたヘアドライヤーを村田に見せる。
「それは?」
「殺害現場の浴室にあったモノです。このコードが被害者の首筋に残っていた索条痕と一致しました。凶器と断定していいでしょう。で、コードの表面に、わずか1ミリ程度ですが、皮(ひ)膚(ふ)片(へん)が一つ付着していました。おそらくは犯人のモノとみて間違いないと思われます」
 山本が自信たっぷりに言い切った。
「皮膚片は、もう?」
「ええ。鑑識から既に科捜研へと送られました。ガンさん……いや、容疑者、岩見孝太郎のDNAサンプルの提供さえ受ければ、最短で明日の朝には鑑定結果が出るそうです」
「他、犯人が残した痕跡は?」
「遺体の右手人差し指と中指に、被害者のモノではない頭髪が1本まとわりついていました。おそらくは、被害者が首を絞められている最中に抵抗し、犯人の髪の毛を掴むなりした際に指に絡みついたものと思われます。これも既に科捜研へと送られて分析中です。こちらも……」
「そうだな。ガンさんのDNAと照合すれば、全てがハッキリするということか」
「はい。あ、それと、現場の部屋なんですが、容疑者の岩見と被害者の桜井春乃の指紋だらけでした。他にも3人程度の指紋が検出されていますが不明瞭且(か)つ古いモノばかりで事件には直接関係ないと判断しています。あの部屋が岩見と桜井春乃との愛の巣だったことは間違いないみたいですね」
「え? そんなにたくさん、被害者の指紋が出てきたのか?」
 村田が意外そうに山本に聞き直す。
「ええ。キッチン回りから冷蔵庫の取っ手、テレビのリモコン、コピー機、FAX、ソファー、食器棚、床、ベランダに出る窓の取っ手に至るまで、被害者の指紋、それもかなり新しい指紋がバッチリ検出されています。鑑識の話だと、少なくとも、ここ3か月はほとんど毎日のように、被害者が出入りしていたんじゃないかって。それぐらい大量の指紋だったみたいです。一日や二日部屋を訪れただけでは決して付着しない量だとのことです」
「くそっ! やられたっ」
 村田が思わず吐き捨てた。
「なにか?」
 山本が怪訝そうに首を傾げる。
「まんまとガンさんに騙(だま)されるところだった」
 村田が舌打ちしつつ、閉じられたままの取調室のドアを忌々しそうに睨みつけた。
「え? ガンさん、なんて言ってるんですか?」
「桜井春乃とは記者仲間であり戦友みたいなもので、決して恋人関係にはないって……ガンさんが何かを隠しているのは確実で、合鍵を渡していたし、恋愛関係にあったのはバレバレなんだが、ガンさんのヤツ、そこだけは必死に否定するものだから、オレは危うく、その部分に関してはウソはついていないんじゃないかなって信じる気になりかけていたんだがなあ……いやぁ、危ない危ない」
 村田が薄くなった自らの頭頂部をペシペシと叩いた。
「ムラさん、ヤツを甘く見ない方がいいんじゃないですか? 相手は事件記者です。いわば、こっちの捜査手順を何から何まで知り尽くしている男なんですよ」
 山本の言葉に、村田も苦い表情で頷くしかなかった。
「そうだな。ガンさん……いや、岩見のヤツが、事件記者の知識や経験をフルに使って殺人を犯し、その上で取り調べを乗り切ろうとしているとしたら、こりゃあ、かなり手(て)強(ごわ)い容疑者となるわけだ」
 村田は鼻の下に蓄えた自慢の口ひげの端を指で触りながら、岩見への態度と対応を改めることを決意する。
 時刻にして、正午をようやく回った頃だった。

 その2時間後。
 桜田記者クラブの室内は、夕刊原稿の最終入稿(にゅうこう)を終え、とにもかくにも、各新聞社の面々は一息ついていた。
 ソファーのところでは、現場から戻ってきたばかりの伊那が、撮影したばかりの大量の写真をタブレット端末に転送し、山崎の指導の元、使える写真と使えない写真とに仕分けしていた。
「後半の写真は全部ボツだな。どれもこれもブルーシートが邪魔して現場の中が全然写ってないじゃねえか」
 山崎がタブレットに映し出された写真をスライドさせつつ文句を言う。
「仕方ないですよ。所轄の鑑識が入った後、大きなブルーシートが運び込まれたと思っていたら、岩見さんの家の玄関だけじゃなく、4階の廊下全部、ブルーシートで囲っちゃって、外から見えなくしちゃったんです」
 伊那も負けじと言い訳する。
「ま、仕方ないか。だから早々に切り上げて戻ってきたんだもんな」
「はい。キャップに数枚の写真を転送したら、これじゃあ、粘っても意味はない、帰って来いって言われました。はい」
「現場体験初日としてはよく頑張った方だと思うよ。マジで」
 山崎が後輩を労(ねぎら)った。
「ですよね! ところで、オレが撮った例の写真、夕刊の一面をドドーンと飾るんですよね? さすがに遺体部分はモザイクかけなきゃダメでしょうけど、なんだか緊張するなあ……もしかして今年の新聞協会賞とか受賞しちゃったりして」
 伊那は、桜井春乃の遺体を写した現場検証途中のあの写真が今日の夕刊のトップを飾るものだと完全に思い込んでいた。明らかに興奮していた。
「写真の下に小さく、撮影誰それってテロップっていうんですか? 文字が入りますよね。いやぁ、嬉しいなぁ。実家の両親とお祖(ば)母(あ)ちゃん、喜ぶだろうなあ」
 伊那の妄想が止まらない。こいつは早めに事実を伝えたほうがいいと、山崎が申し訳なさそうに口を開いた。
「そのことなんだがな……実はウチ、今日のところは、囲み記事程度で済ませることになったんだ。つまりは写真を載せるスペースすらないんだ」
「え!?」
 伊那が目をパチクリしたまま暫(しば)しの間、フリーズする。仕方なく山崎は、毎夕新聞の市村キャップが怒鳴りこんできてからの顛(てん)末(まつ)をかいつまんで説明した。
「……そうだったんですか。でもまあ仕方ないですね。キャップのご決断は正しいと思います、はい」
 伊那が無理やり作り笑いを浮かべ、頷いてみせた。心なしか体全体がしょんぼり小さくなったように見えた。

《つづく》

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